臨床研究個別プロジェクトコース

臨床研究個別プロジェクトコース紹介

Clinical Neuroscience Course

Clinical Neuroscienceコースは,脳神経外科,精神神経科,神経内科,神経病理学教室など神経疾患に携わる各診療科/研究室が担当しております.かつて神経疾患は,診断はつけども治療できないと表現されることもありましたが,近年ではアルツハイマー病や統合失調症,うつ病,パーキンソン病といった代表的な中枢神経疾患においてもその遺伝学的背景や分子病態が日進月歩で解明されつつあり,根本的な病態機序へ介入しうるようなdisease modifying therapyの開発もアルツハイマー病などで進められています.アルツハイマー病では認知症を発症する15〜20年も前の無症状の頃よりアミロイドβタンパクや過剰リン酸化したタウタンパクが脳に蓄積が始まっており,将来的なアルツハイマー病の治療・予防のためにはこの無症候期にアミロイドβやタウへ介入しうるdisease modifying therapyを投与する先制医療が必要と近年考えられております.このように神経疾患の早期介入,先制医療のためには発症機序の分子病態を理解することは必須であり,臨床研究,基礎研究の双方のアプローチからの知見の集積が多くの神経疾患でまだまだ必要とされています.

本コースでは下記のような個別プロジェクトを設定し,専門領域の指導スタッフとともに主体的に取り組んでいくことで新たな知見の発見や病態機序の理解を目指し,学会発表や論文執筆も一つの目標となります.また,当院では複数の診療科や職種がそれぞれの視点・アプローチを通じて一人の患者さん,一つの病気に協力して診療にあたるための会議が複数開かれていて,例えば認知症領域でも精神神経科,放射線科,神経内科,臨床心理士などが一同に会して認知症患者さんやご家族の日々の暮らしをサポートできることを目指したメモリークリニックカンファレンスが毎月1回開催されています.そのような患者さんや病気に対して包括的なアプローチを目指す会議に参加することで,教科書的な疾患の理解を超えた患者さんへのアプローチを学ぶことができ将来的な臨床研究にも生かしていけることが期待されます.本コースのプロジェクトを通じて,参加者がそうした将来の神経疾患克服のための一翼を担えるよう共に考えサポートしていきたいと願っております.

下記の個別プロジェクトに興味があり継続して取り組むことができる希望者の方は調整員までご連絡いただければ各プロジェクト担当医師へと橋渡しをいたします.本プロジェクトの性質上プロジェクト毎に受け入れは1名となりますのでご了承ください.下記にプロジェクトの表題を紹介いたしますが,実際の研究内容について御覧になりたい方は臨床研究者育成プログラム事務局までお問合せください.また,本プログラムの掲示プロジェクト以外の研究テーマに関しても各担当診療科で御相談いただけますので気軽にお問合せください.

【個別プロジェクトテーマ】

①「統合失調症に関連するマイクロRNAの同定とその機序に関する研究」<精神神経科>
②「ゲノムワイド関連解析(GWAS)データを活用した新規認知症、パーキンソン病、ALS薬の探索」<神経内科(遺伝子)>
③「神経筋疾患の遺伝学的解析」<神経内科(遺伝子)>
④「非侵襲的脳刺激法を用いたネットワークモデュレーションによる新しい神経疾患治療法の開発」<神経内科(電気生理)>
⑤「新たな診断アプローチによる筋疾患の検討」<神経内科(神経病理)>
⑥「最先端フォトニクスを用いた神経変性疾患の異常蓄積物質のイメージング」<神経内科(生化学)>
⑦「CGを用いた手術シミュレーション」<脳神経外科>

詳細はこちら(要ID/PW)

調整委員

精神神経科 神出誠一郎先生
脳神経外科 金太一先生
神経内科 長島優先生

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