少人数コース紹介
2. Clinical Immunology Research Course「臨床免疫学への招待」
近年、”from bench to bedside”という言葉が盛んに言われているように、基礎研究の成果が次々と臨床の現場へ応用されており、臨床医であっても免疫学の知識を学ぶ必要性が高まっている。更に、”from bedside to bench”として、臨床での疑問や成果を免疫学、特にhumanの免疫学の解明へとつなげることも本学に学ぶ者の重要な使命であろう。さらにmouseの免疫学の進展を理解しつつhumanの免疫学との比較をすることも重要である。
本コースでは、基礎論文の抄読や発表、実験を通し最先端の臨床免疫学を学ぶとともに、臨床での話題・論点をわかりやすく取り上げ、自己免疫やアレルギーが関与する疾患についての知識も深められるような勉強会を軸として、臨床免疫学への興味・知識を深めることを目標とする。
学生にとっては、授業やBSLでは学べない最新の話題に触れることが可能であり、また卒業後にも求められる論文読解力やプレゼン力を鍛えるよい機会となる。
研修医にとっては、臨床面での知識を深めることに役立つとともに、専門を選択し、大学院へ進学するにあたり、各研究室の研究内容などを知るよい機会となる。
【主催】 | アレルギーリウマチ内科、皮膚科 |
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【責任者】 | 山本 一彦 教授(アレルギーリウマチ内科)、 佐藤 伸一 教授(皮膚科) |
【調整委員】 | 庄田 宏文(アレルギーリウマチ内科) |
【参加するには】 | 以下のメールアドレスに、①名前、②学年、または卒後年数、③e-mail addressを記入してお送りください。 E.mail: circ-isl@umin.ac.jp |
コースの概要
Journal Clubを隔週金曜日、17時より皮膚科会議室(管理研究棟2階)にて開催
- Journal Clubについて
基礎・臨床免疫学における最新の話題、重要な論点などを、Nature, Scienceなど海外の一流誌のレポートを抄読することで理解する。その際、単に報告された結果のみを見るのではなく、Methodなども抄読することで免疫学の実験・解析手法への理解も目指す。チューター(院生・医員)の指導のもと、担当学生・研修医がプレゼンを行うことで、プレゼン力をつけることも目標である。
毎回、担当医員による関連内容のレクチャーも行い、その分野に関して知識のない方でも、全体的な理解が進むよう配慮される。単回ごとに一つの話題について完結するので、興味のある回のみ参加することも可能だが、通年参加することで、臨床免疫学の俯瞰的な理解が進むので、積極的な参加を期待する。
以下は選択実習
- Journal Club (in English)
隔週月曜日 17:30よりアレルギーリウマチ内科医局にて
上記のJournal Clubを、すべて英語で行う。アレルギーリウマチ内科大学院生を対象としているが、学生の参加を歓迎する。希望者はプレゼンも可能である。
- 実験レクチャーコース(希望時開催)
小規模な実験実習で、実際に手を動かしてもらうことで、臨床免疫研究に関する興味・理解を深める。
- 各カンファへの参加
臨床のカンファランス、合同カンファランス、研究のプログレスなど
- 講演会
海外からの研究者などが来た場合に、特別講演の機会を設ける
- ラボにおける研究活動
興味を持った研究室で、実際にテーマを与えられ、研究に従事することも可能である。成果が出た場合には、学会発表・論文報告も可能である。