少人数コース

少人数コース紹介

6.  Metabolism Research Course

遺伝素因と環境因子の相互作用による異所性脂肪蓄積や虚血、酸化ストレス・小胞体ストレス等の細胞内ストレスの異常、慢性炎症等と臓器連関の破綻等に伴って発症するメタボリックシンドロームや糖尿病、CKD、心血管疾患などの生活習慣病に興味を持つ学生・研修医を対象としたコースです。糖尿病・代謝内科、循環器内科、腎臓・内分泌内科、老年病科が参加しています。

遺伝子改変マウスやヒト組織サンプルを用いたトランスクリプトームやプロテオーム解析に加えて、遺伝素因を解明しようとするゲノミクス研究、並びに環境因子を解明しようとするエピゲノム研究やリピドミクスを含めたメタボロミクス研究が近年、急速な発展を遂げており、多因子疾患のため、その原因解明がこれまで困難であった生活習慣病の発症・増悪の分子メカニズムを解き明かせる時代が今まさに到来しようとしています。これらの実現には、生化学や分子生物学、発生工学等の基礎医学や、莫大なデータを適切に取り扱って処理・解析する統計学や数学も必要ですが、DiseasesあるいはPatientsを鋭く観察して深く洞察する臨床家としての力も、解析技術が発達した今だからこそ、より重要になってきていると考えられます。

これらの背景から、複数の部門がコンソーシアムを形成して医学生や研修医などに、生活習慣病の臨床・研究について系統的な教育・研修の機会を提供する本コースは有用と考えます。このコースへの参加をきっかけに、今後の生活習慣病の研究・医療にともに携わって頂ける方が出てくれればと思います。このコースは抄読会と若手研究者のデータクラブを基本としていますが、希望に応じて、研究への参加なども行っています。皆さんの積極的な参加をお待ちしています。

  参加代表教員 アドバイザー
糖尿病・代謝内科 山内敏正 門脇教授
循環器内科 真鍋一郎 小室教授
腎臓・内分泌内科 南学正臣 南学教授
老年病科 小川純人 秋下教授

活動内容

  • ジャーナルクラブ・データクラブ
    月1-2回程度、各科の持ち回りで行っています。基礎・臨床における最新の話題、重要な論点などを含む海外の一流誌の論文を、担当教員(あるいは大学院生)の指導のもと、担当学生・研修医にプレゼンして貰っています。また、毎回2,3人、若手研究者を中心に、自身が行っている臨床あるいは基礎の研究データも発表して貰っています。ジャーナルクラブ・データクラブともに、参加者全員でディスカッションをとことん楽しんでいます。
  • 学術活動への参加・実習
    ジャーナルクラブ・データクラブと平行して、参加学生・研修医の希望に応じて研究室の見学、研究活動への参加等を行っています。

参加にあたって

下記まで名前、学年、e-mail addressなどを記入してご連絡ください。年度途中での参加も歓迎します。

Metabolism Research Course調整委員
山内敏正 tyamau-tky@umin.net


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